懐石料理の趣。
懐石料理で、“八寸”と呼ばれる組肴。
松葉松露や、百合根の木の芽焼や、岐阜は美濃加の茂蜂屋柿。
大徳寺の浜納豆や、蟹の更紗焼の取り合せ、小鳥の擦流しに隠し芥子の赤味噌汁の後には、
高雅な宋赤絵の牡丹文の大皿に、鯒(こち)の河豚作りの作身。
焼き物は落鮎の付け焼き、向付は初茸の青和と、赤貝の白和えの盛り合わせ。
煮物は鯛豆腐に漬わらびに、壺は茜草の熱浸し。
これ、何かの小説の中で三島由紀夫が書いてる文章で、こんなにも流麗で美しい献立の書き方を僕は他に知りません。これから先出会うか分からないし、まさか僕には書けようもありません。
これ、アメーバで書いてた時のブログにリンクされてるんですね。ていうか、アメブロ時代にも同じことを書いてたのか…。