まけまけいっぱいの愛を

力の限りに、“無意味・無作為に一生懸命な様子”を書き綴っていきます。 好きな言葉は、「どんぶり勘定、くんずほぐれつ、十把ひとからげ」です。

甘露煮とあらばしり。

【朝ごはん兼、昼ごはん】
豚肉とセロリとぶなしめじと、それにカツオの酒盗と焦がしねぎを合わせたパスタ。パスタじゃなくて焼そばで作ったらより美味しいかな、と思ったけど、パスタはパスタで最高に美味しかった。昨日の残りの、サーモンとタコの香草マヨネーズ和えにポテトサラダ。
徳島産の姫イチゴとリンゴとバナナを牛乳とシェイクしたスムージー。

【晩御飯】
レバーとハツの甘露煮
オクラ納豆
煎りおから
三つ葉と豆腐のすまし汁

ハツの甘露煮が大成功。金沢のあらばしりと共に口へ運ぶ。
芳醇な米の薫りが口の中に拡がった後に、凛とした辛みがキリッと立ち上ってくる。そこへハツのコリコリした食感と微かな苦味が混じり合い、生姜の味わいが全体をまとめてくれる。合うこと限りなし。鯨飲必至の危険な組み合わせ。ああ、旨い旨い。

太宰治が酒について書いている文章に対して、森見登美彦氏が「太宰治は美味しそうに酒を書かない。あくまで彼がおいしそうに書くのは文章についてだけである」というようなことを仰っていて、確かにそうだなと腑に落ちた。太宰が生きていた時代は、酒を味合うのではなく己を滅ぼすかのごとき飲み方が流行ってきたということで、自身の飲み方に時代が合わさってきている、と、世を嘆いてみせる。

僕はそれを読んで、僕の飲み方とまるで一緒じゃないかと苦笑したのだけど、甘露煮とあらばしりについて書いた一文、「今すぐ一杯引っかけたいな」と思って貰えただろうか。
思ってもらえてももらえなくてもどっちでも構わないのだけど。