まけまけいっぱいの愛を

力の限りに、“無意味・無作為に一生懸命な様子”を書き綴っていきます。 好きな言葉は、「どんぶり勘定、くんずほぐれつ、十把ひとからげ」です。

神楽坂上にて。

亀井堂のクリームパンは午前中に売り切れ。しかし他のパンも美味。小路苑で花を買いたかったのだけど閉まっていたため、龍朋にて炒飯と東京ラーメン。
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良い階段と出会った。
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全力で走り抜けて息を切らしたくなる。誰にも需要のない全力坂

新潮社の倉庫後がテナントになっているので覗き見する。lakaguというキュレーションストアだそうで。家具や食器や服。しかし、やはり本を多く見てしまう。その後、かもめブックスへ。

戦後最も発行部数が多い書物は夏目漱石の「こころ」だけど、その「こころ」が編集者に渡された一番初めの脱稿分が書籍化され、かもめブックスにて販売されていた。つまり、旧漢字や文字使いは勿論のこと、誤字や脱字も含めて元々書かれていたまま本になっているということ。
こういったものを漱石が出版してほしかったのかどうかは分からないけど、いち資料、いち読み物として、読みたくて読みたくて非常に興奮する。読みたくて読みたくて震える、ってやつだ。(この前、初めて原曲を聞いた) 

石田千さん著「唄めぐり」
坂口恭平さんが家族について書いている本など、読みたい本が溢れていたが、ぐっと堪える。中身が何だか分からないようにしてある覆面本を1冊のみ購入。折角、堪えに堪えていたというのに、そんなことされちゃあ、さすがに食指が動くというもの。中身は………秘密。

カモメブックスにしても、lakaguにしても、ただ雑然と本を並べているのではなくて、店員さんの表したいこと、こだわりや膨大な知識が垣間見えるような棚作りになっている。

例えば、猫に関する本で10冊選著するとなると、それこそ「我輩は猫である」を始め、古今東西ありとあらゆる猫に関する本がある訳なのだから、そこは選者のセンスにかかってくる。

神楽坂上の書店には本に対する熱意と愛情を強く感じた。