日本酒を伴う価値観の拡がり。
この前、久し振りに日本酒を飲みました。
今年に入ってだと、お神酒ぶりです。(覚えてないだけかもしれないけど…)
日本酒に限らずお酒全般に言える話なのでしょうけど、日本酒は、適した料理と合わせて飲むものだと思いました。
同じ和食でも、豆腐に合うのか、焼き魚に合うのか、その豆腐には醤油をかけるのか塩をかけるのか、魚の種類は何か、焼くのか煮るのか……
それに合わせた日本酒と、セットで楽しむものなんじゃないでしょうか。
数年前の僕の日本酒の飲み方は、ツマミ無しか、もしくはスーパーマーケットで豆腐を一丁買ってきて、豆腐に塩をかけ、チビチビつまみながら、ぐいぐいと日本酒を煽っていくというもので、それが酒の飲み方なんだと信じて疑いませんでした。
しばらく前に、日本酒を出す店に行ったのですが、ここの親父が中々の曲者でした。日本酒一杯に対して一つのツマミで合わせながらいただいたのですが、選ぶ日本酒に対してどういう肴が合うのか、順番はどうだとか、日本酒の知識も合わせて色々言ってくるのです。
『いい匂いですね』と言ったら『香りと言ってください』と訂正されたりもしました。
僕はそういうのが嫌いではないので、ふんふん話を聞きながら楽しんで、最終的には親父さんと一緒に、僕が参加しているバンドのyoutubeを見ていました。
その時に、日本酒単体で味わうよりも、全体で味わうということ、順番や組み合わせで趣向が全然違ったものになる、ということを感じ入ったのです。
それ以来、家で食事する時も、料理の組合わせだとか、皿の種類だとか気にするようになりました。味が変わるというより、満足度が変わるからです。
肌寒くなってくると熱燗が恋しくなってきます。この恋してる間が楽しかったりしますよね。でも実際、暖簾をくぐったら、ホットワイン注文したりなんかしてね。
なんのこっちゃ。
今日はそんな感じ。